AIで曲を作っても「何か違う」。音楽初心者のぼくがBPMから調べ直した
Geminiで曲の土台を整理し、Sunoの指示を作り直した実験記録
えいたです。
みなさん暑い夏ご苦労さまです。
今回はAI音楽生成のSunoに
「切ない夏のJ-POP」
と入力して、曲を作ってみました。
完成した曲は、決して悪くないです。
それでも聴き終えたとき、頭の中にあった曲とは違うと感じました。
AIの音楽制作を始めたばかりのぼくには、何が違うのかをうまく説明できませんでした。
テンポなのか、コードなのか、それとも楽器の音なのか。
そこで、同じ言葉のまま生成を繰り返すのをいったんやめ、参考にしたい曲の土台から調べてみることにしました。
『マリーゴールド』の何が好きなのかを調べる
今回参考にしたのは、あいみょんさんの『マリーゴールド』です。
ギターを始めた頃に練習した曲の一つで、ぼくは
「爽やかだけれど少し切ない」
という印象を持っていました。
ぼくがその雰囲気を好きだと感じる理由を、次の四つに分けて調べました。
BPMとリズム
曲のパートごとのコード進行
ギターが目立つ場所と役割
使われている楽器と音の重なり方
分析にはGeminiを使い、整理した内容をSunoの指示へ反映しました。
最初はClaudeにもコード進行を尋ねましたが、今回のやり取りでは
「耳コピには対応できない」
という回答になり、読み取ってもらうことはできませんでした。
ChatGPTでの分析は、今回は試していません。
専門知識の代わりに、AIと壁打ちした
ぼくは、BPMやコード進行を自分だけで判断できるほど音楽理論に詳しくありません。
今回の曲の流れも、最初から自分で決められたわけではなく、AIと壁打ちしながら組み立てました。
「このテンポだと、どんな印象になるのか」
「Aメロからサビへ進むとき、何を変えると曲が開いて聞こえるのか」
「ギターやドラムは、どこで前に出すとよいのか」
分からないことを一つずつ尋ね、返ってきた説明を見ながら、今度は自分のイメージを言葉にして伝え直しました。
このとき最初に、「このあとSunoを使って曲を作る」とAIへ伝えました。
すると、一般的な音楽の解説だけで終わらず、Sunoへ渡しやすいように、BPMやコード進行、曲の流れ、楽器の役割を整理してくれました。
使う音楽生成AIを先に伝えておくことで、その後の壁打ちも、実際の制作につなげやすくなりました。
AIが、ぼくに足りなかった音楽用語や選択肢を補ってくれたことで、曖昧だったイメージをSunoへ渡せる指示に変えられました。
細部まで頭の中と同じではありませんが、専門知識がほとんどない状態からでも、自分が思い描いた方向の曲を作ることができました。
「切ない夏」だけでは、速さも展開も伝わらなかった
最初にGeminiへ尋ねたのはBPMです。音楽初心者向けに、曲の速さとリズムの特徴も説明してほしいと頼みました。
Geminiの回答では、BPMは106前後で、軽快な8ビートのミドルテンポとして整理されました。
ぼくはこの数字を正解として断定するのではなく、Sunoへ速さの目安を伝える材料として使いました。
次に、コード進行をイントロ、Aメロ、Bメロ、サビに分けて整理してもらいました。
これまでは
「切ない」
「爽やか」
といった雰囲気だけを指定していましたが、曲がどのように進み、サビでどう広がってほしいのかまで考えられるようになったのは大きな変化でした。
ただし、Geminiが返した参考曲のコード進行を、そのまま使ったわけではありません。自分の曲では、次のカノン進行を指定しました。
> I – V – vi – iii – IV – I – IV – V
ぼくが作りたかったのは、明るさの中に少し懐かしさがあり、最後のサビで前向きに開いていく曲です。そのイメージに合う進行として選びました。
楽器名だけでなく、曲の中での役割も伝える
ギターについては、「使う」と指定するだけでなく、どこで何をしてほしいのかを考えました。
イントロには短いギターリフを入れる
Aメロはアコースティックギターを中心にする
サビではギターとドラムの音を少し広げる
間奏にはメロディのあるギターを入れる
楽器構成も、
アコースティックギター、
エレキギター、
ベース、
ドラム
控えめなストリングスに整理しました。
音を豪華に重ねるより、アコースティックギターを中心にして、ほかの楽器には支える役割を持たせたいと考えたからです。
ここまでの内容を、SunoのStyle欄へ次のようにまとめました。
Japanese pop rock, nostalgic summer song, mid-tempo, around 106 BPM, light 8-beat rhythm,
Canon chord progression, I-V-vi-iii-IV-I-IV-V, acoustic guitar strumming, catchy guitar riff,
melodic electric guitar, warm bass, restrained drums, subtle strings, bittersweet mood, emotional and uplifting chorus以前の「切ない夏のJ-POP」と比べると、曲の速さ、リズム、コード、楽器の役割、サビの変化まで伝えています。
ただ、これだけ書けばSunoが必ず指定どおりに演奏してくれないとこ多いです。
生成後にドキドキしなが聴いて確かめる必要はあります。
7月の終わりを歌詞にした
曲のテーマは、7月の終わりに、悲しかったことも抱えたまま8月へ進むことです。
7月は、悲しい別れを経験した女性の次の一歩をを描いた歌詞を考案しまいた。
これも何回もAIと相談して作成です。
最後にSunoへ曲の流れを伝えるため、歌詞には `[Verse]`、`[Pre-Chorus]`、`[Chorus]`、`[Bridge]`、`[Final Chous]
Aメロは静かに、Bメロでは少し緊張感を高め、最後のサビで前向きな印象へ変わってほしいと伝えています。
一回では完成しなかった
Styleと歌詞を入力して生成しましたが、一回で思いどおりの曲にはなりませんでした。
これはAIあるあるですよね。
聴き直すときは、次の点を順番に確認しました。
テンポが速すぎないか
アコースティックギターが中心になっているか
ドラムが強すぎないか
サビで音が広がっているか
全体が明るくなりすぎていないか
音が派手すぎると感じたときは、`restrained drums`、`subtle arrangement`、`acoustic guitar driven` といった言葉を追加しました。サビが弱いと感じたときは、`emotional chorus` や `wider arrangement in the chorus` を加えています。
正解の言葉を最初から当てるというより、生成された曲を聴き、違和感のある場所に合わせて言葉を足したり減らしたりする作業でした。
完成した曲
今回作った曲はこちらです。
完璧に頭の中の音を再現できたわけではありません。
それでも「切ない夏の曲」とだけ入力していたときより、目指した方向へ近づけたと感じています。
ぼくにとって一番大きかったのは、曲を聴いて「何か違う」と思ったあとに、AIと相談しながら確認する場所を探せるようになったことです。
テンポ、コードの印象、ギターの役割、ドラムの強さ、サビの広がりを分ければ、次にAIへ何を聞き、どの言葉を直すかを考えられます。
ぼくはまだ音楽制作の初心者です。
今回の方法が誰にでも同じように合うとは言えませんし、Sunoが指定をどこまで反映するかも、生成するたびに確認が必要です。
ただ、雰囲気を表す言葉だけで行き詰まったとき、AIに補ってもらいながらBPMや楽器の役割まで分けて考えることは、ぼくには役立ちました。
AIで作った曲に違和感が残ったとき、あなたは最初にどの部分を聴き直しますか。




カラッと爽やか✨懐かしい感じもしますが、今どきな感じもしますね😌
私は聞き手の位置から生成された曲を聴いてしっくり来るか来ないか決めてます、要は素人目線な訳ですが🤣
物凄く勉強になりました🙇♂️
造り手目線でもアプローチしてみます🔥
夏感がすごい爽やかなあいみょんぽいですね^_^